自閉症の思い通りにいかなかった時の効果的な対処法について解説します!

京都府乙訓郡向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)自閉症の思い通りにいかなかった時の効果的な対処法について解説します!
本記事では『思い通りにならなかった時に心の乱れを回避する方法』について解説します。特に、自閉症の子を持つ親御さんや支援者さん向けの記事になっています。

自閉症のお子さんで「自分はこうするつもりだったのに…」と頭では思い描いていたものの、思い通りに行かないということは多々あります。

私たちであれば、予定通りに行かなくても、事情を考え「まぁ仕方ないか!」や、相手の事情等を考えることで、納得したりやり過ごしたり、気持ちが他に移ることで対処ができることもあると思います。

予定通りにいかない場面というのは生活において多く存在します。

そういった場面において、自閉症のお子さまで顕著に見られる特徴として、イライラが募り暴言を吐く、パニックや癇癪を起こすなどの行動が見られることがあります。

しかし、この行動というのは、たった1つのことをしておくだけで『予防』ができるのです。

上手くいかなかった時の具体例

上手くいかなかった時の具体例

予定通りにいかなかったこととして具体的に言うとどんな時か?


  • 相手がルールを守らなかったとき
  • 嫌いなものが見えてしまったとき
  • 自分の意見とは違う行動をされたとき
  • 嫌いな音が聞こえてきたとき
  • 自分が欲しいものが売り切れていたとき
  • 待ち合わせ時間が過ぎたとき
  • 自分の意見とは違う行動をされたとき
  • 話しかけても無視されたとき
  • 正解だと思っていたことが間違っていたと気づいたとき

思いつくところで挙げましたが、これ以外にも様々な場合があります。

このような時をやり過ごせず、イライラしたり、相手に対して暴言を吐いたり、一時的なパニック状態のようなことになる自閉症の子どもの場合、どうすればよいのか?次で解説します。

上手くいかなかった時の対処法

上手くいかなかった時の対処法

ここで効果的且つ有効的な方法はこれです!

問題が起きた時に、することを決めておく!

要するに「予定通りでなかったことが起きたら、〇〇をする」というように、本人と話し合ってすることを事前に決めることです。例えば…

Q.問 題
いつも行っているスーパーマーケットで、いつも買っているお菓子が売り切れていたら?

A.対 処
別のスーパーマーケットに行ったり、別の代替えになるお菓子を買う。

Q.問 題
遊ぶ約束の時間に友達が来なかったら?

A.対 処
自販機でジュースを買って過ごしたり、持ち物の整理をする。

Q.問 題
自分の意見が通らなかったら?

A.対 処
一度その場をあとにしトイレに行く。

自分の思い通りではなかったときの対策を、事前に立てておくことが最も効果的な手段です。

その人を許すとか、我慢、やり過ごすと言うことのほうが、自閉症の子どもにとれば難しいかもしれません。

することを決めておく

たったこれだけのことで、対処ができるようになります。

世の中は、自分が思ったようなことばかりではありません。

特に人との関係性では、相手の出方も分かりませんし、物やサービスであれば、それを販売する所の事情もあります。

何でも自分の思うとおりにならなければだめ!という感情になってしまうのは、それ以外の対処法がわからないからです。

自閉症の特徴として、白黒はっきりしたいタイプの人も多いので、思っていたようにならなければそれはもう大事件なのです。

何とか対処するとか、場に合わせることができにくい障がいであるため、問題が起きている状況であることに納得するには、その時の不安感を取り除くことなのです。

やることが決まっていることで、安心して取り組むことができますし、その不安だったことも、安心の中で受け止めることができるようになります。

そして、今後同じようなことがあった場合も、その対処をすれば安心が手に入れられると知ることで、落ち着いていく方向になります。

さいごに

京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)さいごに

いかがでしたか?

この対処法を行う最初は、場面によって状況が違った場合、シーンを分けるという意味で、その場一つ一つに対処方法を決めておくといいでしょう。

例えば、電車が遅れていたら〇〇をする。迎えの車が遅れてきたら〇〇をする、このような使い分けです。

もちろん、〇〇に入る部分は同じでも構いませんが、本人にわかりやすくするために、別々な提示が分かりやすいかもしれませんね。

そしてその〇〇は、一人でできることにしましょう。

段々にわかって来たら、「嫌なことが起きたらそれに代わることをする」など、法則だけで対処できるかもしれませんが、最初は丁寧にいきましょう!

ASTEP(アステップ)への
お問い合わせはこちら

障がいをお持ちのお子さまの療育に携わって6年… 私自身が考える自立のための効果的な療育を実践するために新規独立し「社会自立」を目指した数々のプログラムをもとに、向日市を拠点に放課後等デイサービス事業所を運営しています。 プライベートでは1児の母であり、日々子育てや家事に奮闘しているパワフルママです! どんなことにでも挑戦(できないことが悔しい!)する好奇心の塊のような性格で、知識ゼロからホームページを自力で開設し、ブログも日々更新しています! ASTEPに通う子どもたちの純真無垢なココロとともに、私自身も日々成長していきます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP