起こすことより大切なこと~子どもの未来につながる支援とは?

起こすことより大切なこと~子どもの未来につながる支援とは?

先日、とあるASTEP事業所でお手伝いをさせてもらっている際、ある出来事がありました。

その日は車で遠征、亀岡運動公園へ水遊びをしに行きました。

たくさん遊んでリフレッシュ!帰りの車内の出来事でした。

ASTEP到着前にアナウンスをして「もうすぐ着くよ、降りる準備をしようか~」と予告

起きたくない気持ちもあったのか、でも何度か予告をして様子見をしていました。

車が施設に到着しても、なかなか起きることができませんでした。

普段であれば「〇〇くん、着いたよ。起きようか」と声をかける場面です。

でも、その日は少し違う関わりを選びました。

なぜなら、僕はその子が「起きていること」を知っていたからです。

目を閉じているけれど、周囲の状況は感じている。僕の声も聞こえている。でも、今すぐ動く準備ができていない。

そんな状態だと感じました。

ここで大人が、

「早くして!」
「もう着いてるよ!」
「みんな待ってるよ!」

と言えば、その場は動くかもしれません。

でも、それで本当に育てたい力は育つの?と問いを立てたわけです。

なぜなら、僕たちが大切にしているのは「言われたから動く力」ではないからです。

自分の状態に気づく力
自分で考える力(考えてみる力)
困った時に誰かに相談する力
失敗した時に振り返って次につなげる力

だからこそ、少し時間をかけて聞きました。

「今どんな気持ち?」
「自分ではどうしようと思った?」
「周りにはどんな影響があると思う?」
「次に同じことが起きたらどうする?」

これは責めるための質問ではありません。

自分自身を理解するための質問です。

支援で一番避けたいこと

僕たち大人は、子どもが困っているとすぐに答えを渡したくなります。

「こうしたらいいよ」
「こうするべきだよ」
「次から気をつけようね」

もちろん、それが必要な場面もあります。

でも、いつも大人が正解を渡してしまうと、子どもは少しずつ

「大人が求めている答えを探す」

ようになったりします。

本当はどう思ったのか?
本当はどうしたかったのか?

その部分と十分に向き合ってほしいのに

「大人は何と言ってほしいんだろう」

を考えるようになる。

一見、素直で良い子に見えるかもしれません。

でも、その子が大人になった時に必要なのは「正解を当てる力」ではなく「自分で選択する力」やと思いますから。

特性のある子は失敗に敏感、失敗を極度に恐れている、失敗するとそれを学習してチャレンジすることが難しくなる

よく言われることですが、半分は合ってて半分は嘘やと思ってます。

果たしてその失敗を経験させるときに、失敗しても許される環境になっているのか?そうした大人がいるのか?

もしも環境や大人が用意されてなければ、失敗は失敗としての体験で終わり、結果敏感になり、恐れるようになり、チャレンジに億劫になったりする。

結局私たち次第ということです。

失敗は、必ず成長の材料になります。

僕たちが目指しているのは、失敗しない子を育てることではないです。

失敗した時に、チャレンジに焦点を当てて称えつつ

「なんでできなかったんだろう」
「次はどうしたらいいかな」

と考えられる人になってほしい。

そのためには、子ども自身が考える時間が必要になります。

大人から見ると

「早く言えば済むこと」
「注意すれば終わること」

でも、その数分間のやり取りの中に、その子の未来につながる大切な学びがあります。

放課後等デイサービスの役割

放課後等デイサービスは、ただ預かる場所ではありません。少なくともASTEPは違います。

学校でも家庭でもない「社会に出る前の練習場所」であり「小さな社会の場」だと思って、それに近しい環境を作っています。

友だちとの関係
失敗した時の立て直し方
困った時の助けの求め方
自分の気持ちの伝え方

そういった、人生を豊かにする力を少しずつ身につけていく場所です。

だから僕たちASTEPは、目の前の行動だけを見るのではなく

「この経験を通して、この子に何が残るのか」

を考えています。

今回の出来事も、単純に「起きられなかった」という話ではありません。

自分の気持ちと向き合うこと
周囲への影響を考えること
次の行動を自分で選ぶこと

その経験の入り口だったのだと思います。

少なくとも支援は、子どもの代わりに人生を整えてあげることではありません。

「自分の人生を自分で歩いていけるように、一緒に考えること」

なんだと思います。

今日できなかったことが、明日できるようになる。

その変化を急がず、でも確実に信じて関わってく。

それが、僕たちASTEPが大切にしている支援です。



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どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

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