「どうせ無理」は本当?福祉の現場で感じるモヤモヤの正体

「どうせ無理」は本当?福祉の現場で感じるモヤモヤの正体

我々のように、障がいのある子どもさんの支援をしていたり、それが大人の方への支援だったり。

はたまた上司と部下の関係で悩んでいたり、福祉の法律に関わるようなお仕事をしていると、「~だからできない」って感じることはありませんか?

これは、福祉の現場にいる人なら、よくある感覚だと思うんですよね。

たとえば…

「重度知的障害の子どもだから、自立の支援はできない」

「立地の悪いところに施設があるから、支援者が集まらない」

「支援者に専門的な知識がないから、虐待や身体拘束が横行してる」

「上司が福祉のことを理解してないから、話が通じない」

…こういう話、あると思います。

「だから無理」

「だからできない」

「どうしようもない」

「やってもしょうがない」

そんなふうに思ってしまう気持ち、すごくよくわかります。

でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。

たしかに、みんながそう言ってると、「それが正しいのかな?」って思ってしまうかもしれません。

でも、本当にそうなんでしょうか?

福祉の仕事って、もうどうにもならない状況ばかりで、改善なんてできないまま、つらいことばっかりなんでしょうか?

「~だから」という理由を前にしたとき、「夢を語っても無理だよ」と感じるかもしれません。

でも、それって、「~の部分が変えられる」って、どこかで思っているからじゃないでしょうかね?

変えられると思ってるけど、実際は変えられない。

じゃあ、無理やん…ってなる。

この考え方、多くの人がつい使っちゃいがちなんです。

ここがポイントで…

そもそも、「~」の部分って、本当に変えられないことなんでしょうか?

本当は、「変わってほしい」と思ってるんじゃないですか?

でも、残念ながら、そこは変わらないことなんです。

変わらないものを、どうにかしようと悩んでしまう。だから、苦しくなっちゃうんですよね。

そんな思いを持っている支援者や親御さんはきっと、「~」を「課題」だと思ってるんだと思います。

課題っていうのは、「改善できるもの」って意味ですよね。

でも実はそれ、「課題」じゃなくて「条件」かもしれません。

この「課題」と「条件」の違いって、すごい大事なんですよ。

「条件」っていうのは、もう変えられないもので、受け入れるしかない土台みたいなものです。

その上で、どうするかを考えることが大切なんですよね。

変わらない「条件」の上で、自分が何をできるか?これを考えられると、行動も支援方法も変わってきます。

逆に、「これは課題だ」と思い込んでると、そこに気持ちが取られすぎてしまうんです。

さっきの課題を条件に変えて考えてみると…

「お子さんが重度という前提で、どんな自立の形があるだろう?」

「立地の悪い場所にある施設だけど、どうしたら支援者が集まるだろう?」

「専門性のある支援者がいなくても、虐待とか身体拘束を防ぐためには何ができるだろう?」

「福祉のことを知らない上司と一緒に、どうすればより良い支援ができるだろう?」

…こうして考えると、なんとなく視点が変わってきませんか?

これまで、「無理だよね」「難しいよね」と思っていたことの多くは、実は「課題」ではなく「条件」だった、なんてことも多いはず。

もし、「無理だ」「難しい」と感じることがあったら、こう考えてみてください。

「これは課題?それとも条件?」

「もし条件なら、その前提で自分にできることは何だろう?」

この考え方ができるようになると、気持ちもグッと前向きになるはずです。

変えられないことを前にして、ただ落ち込んでしまうのはもう今日でおしまいです。

条件は条件として受け入れて、その上で自分にできることを見つけていきましょう。

そうすれば、これからの支援の在り方が、少しずつでも変わっていくはずですよ◎

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どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

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