『予定が変わりパニックに…』5つの対処方法を、実例を挙げて紹介します!

京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)京都府乙訓郡向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)『予定が変わりパニックに…』5つの対処方法を実例を挙げて紹介します!

自閉症などの発達障がいの子どもさんは、見通しを立てること、見通しが崩れた時の対処方法、その事実を受け入れることが困難な場合があります。

ASTEPでの活動以外にも、学校や家庭などの様々な場面で予定の変更や突発的な出来事が発生するたびに、子どもさんが最も苦しい思いをし、親御さんも大変な思いをされているのではないでしょうか?

今回は、見通しを立てることを苦手とし、崩れたときに受け入れることが出来ない子どもさんに対し、どのような支援や対処を行えばよいのか、ASTEPでの実例を挙げて、情報共有します。

〖ブログ執筆者〗
ASTEP(アステップ)ブログ執筆者【水口幸代】

立命館大学・政策科学部卒 卒業後、アパレル企業に就職
父が特別支援学校の校長であったこともあり、児童福祉の道へ進むことを決意
一児の母でありながら、2021年にASTEPを立ち上げ、仕事と子育ての両立を目指し、日々奮闘しています!

具体的な実例

具体的な実例

A君は、自宅へ送る際、送り順の見通しが崩れパニック行動が起きました。


  • 終わりの会で帰りの順番をインプット、A君も了承してくれた様子
  • A君は、車内で「B君とC君に行くの?(送るの?)」と指導員に尋ね、指導員は「そうだよ!そのあとD君を送ってからA君だよ!」と伝える。
    特に変わった様子は見られず。
  • B君とC君を送り、D君を送る際にパニック行動が発生
  • 車を停車し、クールダウンを行う。(15分程度)
  • 共感の言葉掛け(先に帰りたかったんだね、お母さんが待ってるもんね…など)を中心に行い、少し落ち着きを取り戻す。
  • 普段は、C君のあとA君の順で送迎していたが、A君の親御さんは不在にされており、ルートの変更ができず。
  • D君を送り、A君のお家に行く際、再度パニックに陥り、何度か停車してクールダウン
  • 親御さんに引き継ぐも、最後まで落ち着くことができなかった。

時系列で要点をまとめました。

問題が発生した後日、どこに原因があったのか?適切な関わりを行っていたのか?どんな支援を行い、どんな対処をするべきだったのか?を反省し、今後の対策を検討していきました。

実例を踏まえた反省

実例を踏まえた反省

子どもさんが見通しが崩れた事実を受け入れることができない理由には、それぞれの子どもさんの発達段階や特性の状態など、様々な要因が考えられます。

A君の場合、普段は最後の送りになっても崩れることなく、車内での移動姿勢も安定していましたが、ここ最近は順番を聞く場面が多かった印象です。

『順番を聞く=自分の順番を確認して見通しを立てている』と、運転する指導員は判断し、気に留めることなく送迎していました。

結果として、A君の順番を聞くという行動の中に『早く(1番)に帰りたい』という気持ちを汲み取ることができず、その背景を探る作業を怠っていたことが原因ではないかと反省しています。

また、指導員からのインプット不足についても原因として挙がりました。子どもの異変に気付くこと以前に、できる限りのこと(直前の終わりの会以前や送迎の間など)を尽くしていなかったこと、もっと見通しを持てる働きかけができたのにも関わらず、支援に怠慢があったものと反省をしています。

障がいの特性や子どもさんの性格を考慮した上で、親御さんとの連携の中で得た情報を含め、その日の状態を判断すること。

そして、浮き沈みを繰り返す気持ちの波を言葉や動きから読み取り、関わりの引き出しの中から最も適切な方法を選択し実行することは、発達に課題を抱える子どもさんと接する指導員が備えていなければならない能力だとこの件で改めて感じました。

パニックや気持ちが崩れる原因

パニックや気持ちが崩れる原因

発達障がいの子どもさんが、予定の変更を受け入れることができない理由には、個々の発達段階や特性、性格や気質、その日の状態など、様々な背景があります。


  • 見通しを立てることができない
  • 今後の出来事の予想を立てたり、予測を考えるのが苦手です。そのため、見通しが立たないことに関しては強い不安を感じます。
    自分の予定通りに行かなくなると、今後の見通しが立たず、これから何をするのかが理解することが難しいため、不安や恐怖を感じてしまいます。


  • こだわりが強い
  • 発達障がいの子どもさんは、突然の予定の変更に強い不安やストレスを感じるため、自分なりに見通しの付く行動をとっています。ここから『こだわり』に繋がっています。
    そのため、家庭生活や学校では、様々なこだわりやルーティンを持った行動を取る場面が多いです。
    こうして規則正しく行動することで、自分なりに見通しを持ち、予定外の発生を防いでいます。
    自身のこだわりから繋がっているルーティンが崩れてしまうことで立ちいかなくなり気持ちが崩れてしまいます。


  • 崩れた時の対処方法が分からない
  • 予定が変わった場合に、その対処方法がわからないことも原因として挙げられます。
    遊園地に遊びに行く予定をしていたけれど雨で中止になった場合、その気持ちの対処方法が分からないと「じゃあ何をするのか?」「どこへ行くのか?」と不安になってしまいます。
    不安定な気持ちを「どう発散をすればよいのか?」「モヤモヤをどう抑えればよいのか?」が分からず、ストレスを溜め込んでしまいパニックに繋がることがあります。

支援と対処の方法

支援と対処の方法

パニックに繋がる大きな原因を3つご紹介しましたが、その支援や対処方法を5つにまとめました。


  • 前もって伝えてあげる
  • 予定が変わる場合が分かった時点で、子どもさんに伝えてあげること。
    なるべく早い段階で伝えることで、見通しを立て直す時間が確保できます。その際、落ち着いて行動できるよう促す言葉掛けを行うと良いですね。
    予定が変わりそうな場合には「こうなるかもしれない」と、子どもさんに伝えてあげることで、不安の解消に繋がります。


  • 見通しをつける
  • 予定が変わることだけを伝えるだけでは気持ちにしこりが残ってしまうかもしれないので「次は何をするのか?「どこへ行くのか?」「何を準備するのか?」「時間はいつなのか?」など、子どもさんが不安と感じていることを伝えてあげると気持ちを整理できます。


  • 視覚支援を用いる
  • 視覚からの情報が理解しやすい子どもさんの場合、スマホやパソコンで次の予定の内容を見て理解を促すことも有効な手段です。
    言葉だけでなく視覚的にインプットをすることで理解が深まります。
    次に行う予定の写真や絵カードなどがある場合にはそれを表示したり、用意する物がある場合にはそれらも見えるように置くなど工夫すると受け入れやすくなります。


  • なるべく強制しない
  • 子どもさんの気持ちが切り替わらないまま、無理に予定を実行しようとすると、パニックや癇癪に繋がることがあります。
    どうしてもすぐに実行しなければならない予定以外は、可能な限り本人のペースに任せ、気持ちを整理する時間を設けるなど、ゆとりを持って接すると良いですね。


  • 過去の成功体験を伝える
  • 予定が変わると感じることは『不安や恐怖』しかし、過去にやったことがある場合、行ったことがある場合は、その成功体験を子どもさんに伝えると、その時の様子を思い出すことができ、見通しを持てる場合があります。
    全く新しい事へのチャレンジは難しいかもしれませんが、過去に行けた成功体験、出来た時の成功体験を上手く伝えることができると、一歩を踏み出してくれることがあります。

さいごに

京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)さいごに

子どもさんが将来自立される社会では、多くの場面で予定通りにいかないことが予想されます。

そのような場面に備えて、ご家庭やASTEPのようなデイサービスで、予定が変わる耐性を身に付けるための練習を行う必要性も感じています。

子どもさん本人が受け入れることが出来るレベルから始め、支援者が「何をするのか?」「順番は?」「どこでするのか?」「誰とするのか?」「時間は何分間なのか?」など、不安に感じていることを言葉で伝えて、見通しをつける練習を行ってみてもいいですね!

ASTEPでも、雨が降ったり必要な準備がどうしてもできなくなった時など、予定を変更する場面があります。

その際には親御さんのご協力を得て、子どもさんに上手くお伝えしてもらっています。

お家でできる練習としては、1日のスケジュールが各家庭ごとに決まっていると思いますが、例えば『入浴』と『食事』の順番を入れ替えたり、夜の時間にお散歩を入れてみたり、流れを変更することも良い練習になると思います。

生活の場面で変更を経験することができれば、その分、耐性が身に付きますし、自分なりの対処方法を見出してくれることも期待できます。

その際、予定の変更は怖いことではないことを丁寧に説明し、不安を解消できるレベルまで理解を促すことができれば◎ですね!

子どもさんの特性を理解した上で、どんな原因で不安や抵抗を持っているのかを理解するところから始められてはいかがでしょうか?

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どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

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