癇癪への対応「わからない」を「見つけよう」に変える支援の視点

癇癪への対応「わからない」を「見つけよう」に変える支援の視点

こんにちは!

夏休みも始まり、厳しい暑さの中、全国各所の支援者さんは奮闘をされているだろうと思います。

暑さに気を付けつつ、暑さに負けず、この夏を乗り切っていきましょうね!

ということで、新しい施設『ASTEP LABO』を開所して早くも3ヶ月が経ちました。

その中でお子さんの『癇癪』『パニック』についてのご相談、ほんとによくいただくんです。

そのときに私がお話しするのは、いつもこうなんですよ。

「パニックが起きてから止めようとするんじゃなくて、その原因を見つけて、そもそもパニックにならないようにサポートしていきましょう!」

っていうことなんです。

でもね、この「原因」を見つけるって、けっこう難しくて…

実際、パニックの原因がつかめないまま、結果的にパニックになっちゃって困ってる方って、たくさんいらっしゃるかと思います。

そのせいか「原因が見えないから、私たちにはサポートできない」って判断される方もけっこう多いかもしれません。

つまりは「なんでかわからないから、どうしたらいいのかわからない」ってことなんですよね。

でも、まずはこう考えてみてください。

原因は、彼らのすぐそばにあるかもしれない。

ということは、支援する私たちのすぐ近くにある、ってことでもあるんです。

その前提に立って、原因を探してみてください。

たとえば、自分たちの目に見えるものとか、すぐそばにあることが原因だと考えてみたら、それって改善の余地があるってことですよね?

でも、「見えないもの」「わからないもの」ばかりに目を向けていると、結局どうにもできなくて、あとから「止められなかった」ってなりがちなんです。

もちろん、心の中に原因がある場合もあると思います。

だけどまずは、自分たちに見える範囲で原因を探してみるっていうことをまずはやってみてもらいたいと思います。

「わからないなりにも、ちょっと考えてみる」ってことから始めてみてください。

ほとんどの場合、彼らが何かと関わる中で起きているんです。

相手が誰かだったり、出来事だったり、日常生活の中にヒントがあるってことなんですね。

たとえば…

見えたもの

聞こえた音

触れた感触

におい

起こった出来事

環境の急な変化

こうした、五感を通じて彼らが受け取ったものが、パニックの引き金になっていることが多いんです。

でも、それって私たちが彼らの目線で見ないと、なかなかわからないんですよね。

「まさか、こんなことが?」っていうようなことが原因になってることもあるんです。

だからこそ、私たち支援者がその感覚をつかめるかどうかが、すごく大事なんですよ。

たとえば…

彼らの視線はどこを見ていましたか?

何が嫌だったんでしょう?

「これは許せない!」と思ったことって、どんなことだったんでしょう?

こういうところを丁寧に見ていくと、「あっ、これが原因だったのかも!」って気づけることがあるかもしれません。

そしてその原因を取り除いたり、受け入れられるような支援をしていくことで、パニックの回数はぐっと減っていくんです。

たとえばね、お子さんとお母さんが話している時に、別の部屋で兄弟がなにか喋ってたり、テレビの声に反応してたり。

そんな時、声に反応していることもあるんですよ。

あるいは、遠くの方で救急車の音がかすかに聞こえていたとして、私たちには聞こえなくても、本人にはすごく強く届いてることもあるんです。

だから、私たち支援者の目の前で起きていることだけが原因じゃないってことを、ぜひ知っておいてほしいんです。

でも、本人にとっては「今まさに起きていること」なんですよね。

こういったことって、どこでも起こりうることだから、完全に消すのは難しいんです。

だからこそ「共存していく」っていう支援のかたちも、パニックを減らす大切な方法になります。

まずは、原因をつかむことからですね。

そして、彼らの目線になって探してみてください。

もし見つけられたら、それに合わせた支援ができるようになるはず。

パニックの原因は、彼らのまわりにあります。

それってつまり、あなたの近くにあるってことです。

そして、その多くは改善できるものなんです。

ぜひ、そんな視点で「原因探し」を始めてみてくださいね!


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どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

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