子どもの発達は”言葉”で決まる!ASTEPの”ポジティブマインド”を育てる支援について解説します!

京都府乙訓郡向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)子どもの発達は”言葉”で決まる!言葉掛けの理解を深め、ポジティブマインドを育てよう!
ブログ執筆者:管理者・児童発達支援管理責任者 みなぐちゆきよ

ASTEP(アステップ)ブログ執筆者【水口幸代】

今回は”言葉”の重要性についてお伝えしていきたいと思います。

子どもさんの発達において”言葉”以上に重要なことはないかもしれません。

そして、私たち指導員が発する言葉と、親御さんが発する言葉は、同じ言葉でも重みが圧倒的に違います。

この記事では、ASTEPが普段の療育で行っている”言葉の関わり”のポイントをお伝えし、今以上に”親の言葉の重み”を認識していただくための記事です。

言葉の重要性①

言葉の重要性①

子どもの発達において言葉(特に親の)がどれほど重要なのかをお伝えしていきたいと思います。

私の見解をお伝えすると…


  • 子どもの成長(心身)に最も影響を与える。
  • 子どもの社会自立において最も影響を与える。
  • 子どもの未来の幸せに最も影響を与える。
  • 子どもの可能性(選択肢)に最も影響を与える。
  • 最後に、親の幸せに最も影響を与える。

これぐらい”言葉”というのは子どもの発達にとって重要となってきます。

ASTEPの”療育支援の10ヶ条”というものがあります。(下にリンクを貼っておきます!)

その中の第3条に「声掛けと言葉掛けの使い分け」というものがあります。

その支援の前提は、こうした”言葉”の重要性を認識して初めて発達支援の場において効果を発するものとなってきます。

〖参考記事:療育支援において最も大切にしている10ヶ条〗
[blogcard url=”https://www.astep-kyoto.com/ryoiku-10957″]

言葉の重要性②

言葉の重要性②

ここでは言葉の重要性についてイメージしてもらうために、質問形式でお伝えしていきます!

子どもの発達において一番大切にしたいことは何ですか?

(特に親の)言葉です!

多動の特性があり、言うことを聞いてくれません…

まず、言葉を見直しましょう!

子どもが同じ遊びばかりで、他の遊びをしてくれません…

言葉掛けを変え、工夫してみましょう!

学校の宿題を全然やってくれません…

言葉で子どものやる気を引き出していきましょう!

うちの子は、すぐに疲れたりできないって言うんです…

あなた自身の言葉を見直してみましょう!

自己肯定感を持つにはどうすればいいですか?

効果のある言葉掛けを行いましょう!

少し極端な質問と回答にはなりましたが、それほど子どもの発達において言葉というのは、“成長を左右する大部分を占める”ことは間違いありません。

これら親御さんのお悩みというのは、大人の言葉で解決できることがほとんどです!

私たち大人が使う言葉について、真剣に考え、問題のある言葉は改めて、良い言葉掛けを行うことで、子どもの発達の過程で起こり得る問題に対しても上手く対処することができ、解決した結果、子どもの成長に繋がっていきます。

言葉でポジティブマインドを育てる

言葉でポジティブマインドを育てる

ASTEPでは現在、主に小学生が中心とした利用者になっています。(特に選りすぐって小学生ばかり集めているわけではありません。障がい種別や学齢問わず、幅広い子どもさんをお受入れしています。)

小学生期というのは、”マインド(人格)を育てる時期”と言えます。逆に中高生期になると、社会に適応する力を身につけたり、社会とは?など今の環境とのギャップを知る時期であると言えます。

良いマインドというのは、”何事もプラスに(ポジティブ)に捉えることができる心”のことを言います。

反対に悪いマインドとは、”何事もマイナス(ネガティブ)に考えてしまう心”のことを言います。

どちらがいいのか…一目瞭然ですよね!

では、良いマインドを育てるためには?それは…

大人がプラス(ポジティブ)表現の言葉を使うこと

人間は物事を考えるときに、言葉を使う以外に方法はありません。発語がない子でも、実際に口から言葉を発さずとも、頭の中では何をするにも何かをされたときも頭の中で言葉が飛び交っています。

人間は言葉でできています!

本人がどのような言葉を使うのかは周りの大人(特に親)の影響を最も受けます。大人からの言葉には圧倒的なパワーがあるということを忘れてはいけません。

そして、言葉は誰に発したというところは問題ではありません。

大人同士で悪い言葉(ケンカ口調など)を使っているのを子どもが聞いていたりすると、その悪い言葉を無意識のうちに子どもはインプットしていきます。

そして言葉の恐ろしさは、一度発してしまうと取り消すことができない…ということです。その悪い言葉は子どもの心にずっと残ってしまう危険性があります。

幼少期にかけられた言葉の影響というのは、子どもの学習能力や身体能力、仕事でのパフォーマンスに大きく影響されるという研究結果もあります。

つまり、セルフイメージというのは幼少期にかけられた言葉によって作られていくのです。

良いマインドの育て方

良いマインドの育て方

言葉の重要性については認識いただけたと思うのですが、具体的にどうすればいいのか?という部分をお伝えしていきたいと思います。

結論から言いますと…

自分が言われて嬉しい言葉を使う
自分が言われて嫌な言葉を使わない

シンプルですが、たったこれだけです。これだけでは抽象的すぎますが、大枠はこれが基本です。

私たち大人は、今までいろんな人と出会い色んな言葉を交わしてきて、その言葉から色んな想いを経験してきたと思います。

なので、その言葉の感覚を信じて、大枠を理解し、以下のポイントを実践していってもらえればと思います、

①感謝と挨拶

①感謝と挨拶

「ありがとう!」「助かったよ!」などの感謝の言葉
「おはよう!」「いただきます!」などの挨拶

これが基本中の基本です。

これにプラスして、感謝の言葉で言うと「ありがとう!〇〇ちゃんがしてくれて本当に嬉しいわ!」、挨拶であれば「挨拶ができたね!」とその行為を認めてあげること、このようにプラスでポジティブになれる言葉掛けを行ってください。

これらの言葉は、言っても言い過ぎなことはありません。家族や友人、その他関わる人々に対し、使える言葉はどんどん使っていってもらいたいと思います。

②命令口調は避ける

②命令口調は避ける

〇〇しなさい!

この口調はこのように置き換えてください。

〇〇しようか?
〇〇できる?
何時から〇〇する?

このように、依頼語や普通に教えるような言葉を掛けるようにしましょう。

大人でも命令されればやる気もでません。命令というのは「すぐにできるようになりなさい!」というメッセージとして子どもは受け取ります。このようなコミュニケーションは子どもの主体性を圧倒的に削ぎ落とします。

ましてや障がいのある子どもは気持ちの切り替えが難しいことが普通なのです。すぐにできないのは当たり前という心持ちで接するようにしましょう。

③人格や能力を否定しない

③人格や能力を否定しない

「本当にバカね」「誰に似たのかしら」「〇〇はできているのにあなたは…」

このような言葉は子どもを傷付けるだけでなく、子どもの悪いセルフイメージを作っていきます。

このようなコミュニケーションが続くと、将来の可能性を狭める事になり得ますので絶対的にNGです!

このような言葉を使う背景として、子どもに「悔しさ」を芽生えさせて、粉骨精神で頑張らせる…という目的がある方もいらっしゃいますが、長期的なメリットは一切ないと言えます。

④行動制限する言葉は減らす

行動制限する言葉は減らす

「ダメ!」「やめなさい!」

とっさに使ってしまう場合もありますが、よく使う言葉ですよね。

そんな場面では”どうして欲しいのか?”に置き換えてみてください。

例えば、「走らないで」→「歩こうね」
「騒がないで」→「静かにしようね」

指摘をしてはいけないということではありませんが、この際もプラスの表現を使うように意識してみてください。

⑤肯定する言葉を多く使う

⑤肯定する言葉を多く使う

子どもはまだまだ未熟ですから、突拍子もない行動や常識から逸脱したとんでもないアイデアが飛び出したりします。

そんな時に「なにそれ?」「そうじゃないでしょ!」「おかしいよそれ!」と言うのではなく…

「面白いね!」「ナイスアイデアだね!」「そういう考え方もあるんだね!」「良い発想してるね!」「なるほどね!」

このように全肯定します!とにかく全肯定でいきましょう!

そしてその後に、「こういう発想もあるよね~」というような感じで、大人の意見を言ってあげればGOODです。

このように、自分の意見を肯定されてきた子は”自分の意見には価値がある”と思うようになり、発信力や思考力にとってもメリットが出てきますし、ポジティブマインドが持てるようになります。

⑥人の批判をしない

⑥人の批判をしない

「ほんとダメだね!」「あなたにはできないよ!」

子ども以外に対してもそうです。家族や友人や知らない人に対しても、批判的な言葉を使わないように気をつけましょう。

それが日常化してしまうと、子ども自身も人を批判することが当たり前になってしまいます。

人の悪い部分や粗を探したりする悪いマインドが染みついてしまったり、憧れを持つことを失くしてしまったりと、やりたいことをできない子どもになってしまう可能性さえあります。

人の悪口を言わない”人の基本としてのことですが、気を付けていきたいですね!

⑦理想の姿を伝える

⑦理想の姿を伝える

「こうなってほしい」という姿という言葉は積極的に伝えていきましょう。一番分かりやすい方法として…

長所を伝える

「あなたは〇〇が得意だよね!」「あなたは〇〇している時とっても素敵だね!」「あなたは細かい作業が上手だね!」などと、子どもの良い行動を長所を伝えるという形で積極的に伝えていってください。

ただし、能力的なことばかりではなく、その過程(プロセス)にもフォーカスをして考え方や態度などに関することも伝えていきましょう。

褒めるという行為は、結果や能力だけを褒めるだけでは逆効果となることがあります。

さいごに

京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)さいごに

これだけは覚えておいてもらいたいことがあります。

良い言葉を使うのと、甘い親になることは別もの

良い言葉を使おうとするあまり、子どもを甘やかすような言葉や態度をすると勘違いをしてしまう方がいらっしゃるかもしれません。

もちろん「厳しくしてください!」と言っているわけではありません。

良い言葉を使おうとするあまり、子どもに正しいことを教えられなかったり要求できない大人にはならないでほしいです。

今回お伝えをした7つの項目では、「減らしてほしい言葉」「積極的に使ってほしい言葉」をお伝えしてきました。

この項目の中で、今すぐできない難しいこともあったり、できているところもあったり、意識すればできるかな、という項目もあったと思います。

そのくらい”気楽”に考えながら意識してもらう程度でも構いません。

子育てには様々な大変なことがあります。

勉強を教えたり、習い事のサポートをしたり、進路を決めたり、子どもの友人関係の悩みを聞いたり…色んなことがあります。

これらは自分1人ではどうしようもない部分がでてきます。

ですが、言葉は自分1人が努力することで変えることができます!

そして、これら様々な大変なことに繋がる土台となる部分が”言葉”であり、あらゆる悩みを解決することにも繋がってきます。

子どものために、完璧を求めなくても、自分ができる範囲で少しずつ改善していけるきっかけとなれれば幸いです。

ASTEP(アステップ)への
お問い合わせはこちら

どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PAGE TOP